東京大学が、学力試験だけでは測れない優れた才能などを持つ生徒を求めて、2016年度入試で初めて実施した推薦入試の合格者が10日、発表された。全10学部で計100人程度の募集枠に対して合格者は8割弱の計77人だった。どのような受験生が合格したのか、国内最高峰の大学が推薦入試を導入した意義や効果はどうだったのか。AO(アドミッション・オフィス)・推薦入試指導の専門塾「AO義塾」(東京・代々木)出身の推薦入試合格者や、同塾長の斎木陽平氏に振り返ってもらった。 2月10日の夕方、「AO義塾」の教室には、東大推薦入試に合格した塾生4人が次々と報告に訪れた。4人は斎木塾長と抱き合って喜びをかみしめ、出迎えた塾生仲間に「やったよ」と笑顔を見せていた。同塾では昨年末、1次選考を突破した受験生27人を対象に、面接などの2次選考の直前対策講座を開催。学問系の五輪入賞者や卓越した英語力の持ち主などが多数いた中、