原子力規制委員会は25日、東京電力福島第一原発の事故の原発周辺の影響について、80キロ圏内の最新の放射線量を公表した。事故後7カ月の時点と比べて、30カ月にあたる今年9月の平均の空間線量は47%減少した。 規制委が放射線測定データをもとに、比較ができる2011年11月から13年9月までの放射線量の変化をみた。航空機で上空から測定し、地表から1メートルの高さでの空間線量を算出した。 規制委は減少について、時間がたつことで放射能が減る自然減衰が最大の要因と分析。このほか、雨で流されたり、土の中に潜り込んだりして下がった分もあるとしている。12年11月の時点で約40%減少しており、今回さらに下がった。規制委の担当者は「事故から2年半で、放射線量は着実に下がっている」と話している。
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