津波は堤防を破り、原発は暴走し、ライフラインもガソリンも断絶した。 あちこちで聞こえた「想定外」の言葉。 しかし想定外の状況にも、対応する力を発揮した人が、組織が、たしかに存在した。 津波災害に迅速な動きを見せた自衛隊は3年前の訓練で磨いたスキルを応用した。 99.8%が生き残った釜石市の小中学生は教育によって命を自ら守る力を養っていた。 熟慮を重ねても想定を超える事態は起きる。 頼みとなるのは人間の力とつながりだ。 それは、いかにして培われるのか。 自衛隊の訓練が津波と原発の対応の差を生んだ 海外での異常時にこの国は自国民を守れるか 小中学生の生存率99.8%は奇跡じゃない 片田敏孝(群馬大学大学院教授・広域首都圏防災研究センター長) ゆで卵5人で1個 岩手・助け合いの現場を歩く 原発被災後のエネルギー戦略の視点 津波は堤防を破り、原発は暴走し、ライフラインもガソリンも断絶した。 あちこ