1.放射線治療の種類 放射線治療は、体の外から放射線をあてる「外部照射」と、体の内側から、がんやその周辺に放射線をあてる「内部照射」に分けられます。外部照射と内部照射を組み合わせて行うこともあります。 実際にどのような治療を行うかは、患者の状況に応じて、主治医や放射線腫瘍医が判断します。治療の目的や実際に行われる方法、予想される副作用などもさまざまです。どのような治療法があるか、治療の目的や方法、副作用への対処法などについて、主治医や放射線腫瘍医によく聞いておきましょう。 放射線治療は、原則的に、標準治療として公的保険の範囲内で行われます。標準治療とは、科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であることが示されたものです。 表1に代表的な照射方法と、公的保険の可能性のあるがんについて示します。これらは、個別の状況に関する医学的判断を目的としたものではありません。ご自身の治療方法