昨今の万年筆ブームの一端を担っているのがインクの豊富さ。 そして低価格高品質万年筆の発売。 これによりインクを使いたいがために気軽に万年筆を買い足す、 という大きな流れができていると感じています。 誰でも気軽に万年筆とインクを楽しめるようになった一方、 思わぬインクのトラブルが多発するようになったとも聞きます。 本日は注意喚起としてインクの取り扱いと、 トラブルが起きた際の対処法をお伝えいたします。 万年筆用のインクの種類はその成分により3種類に大別されます。 ・顔料インク 超微粒子の色の粒(顔料)が水の中に漂っている状態のインク。 耐光性、耐水性に優れ滲みにくいという特性がある。 ・古典インク 元々は没食子インクと呼ばれていた。 タンニン酸あるいは没食子酸および鉄イオンを含む万年筆用インク。 筆記後に空気中の酸素とインク内の鉄イオンが反応して濃く変色する。 ・染料インク 最も普及している