「AIR」という作品の前提には「KANON」の選択肢のクリティカルさというものがあるのだろうとも思う。 >"KANON"はさあ、いや、単にフッたフラれたならいいんだけど、選んだシナリオ以外のキャラって、もう消えちゃうわ死んじゃうわで、ゲーム中の分岐点で、"ああ、ここでこう選ぶとこの娘は消えちゃうんだよなあ"というのがものすごいストレスだった 貴島煉瓦「WONDERTHEREE」あとがきより抜粋 一回のプレイで一つのお話を読み終えただけで終わっておくならば知ることもない、けれど再読時に別の他の選択をしたときに気づく、その選択によって消えてしまう別のシナリオ、展開するはずだった別の未来。 選ばなかったことで作中では気づかれず、「なかったこと」になってしまう物語たち。 逆に選ばれたことによって顕現する過去、さらに現在未来での他シナリオでは起こらない事件事象事故、そこにしか存在しないハッピーエンド