昨年末、新宿の居酒屋「F」がぼったくり行為を行ったとして炎上、閉店にまで発展した騒動が記憶に新しい。このようなぼったくり店とタッグを組んでいるのが“ぼったくり客引き”である。事情通によると、東京・歌舞伎町では現在、ぼったくり店と契約した100から200人の客引きが立っている。彼らの取り分は時給、人数バック、ぼったくり総額3~6割バックと細かな報酬規程があり、稼ぐ客引きは月数万円~数百万の稼ぎともいわれる。 「例えば飲食店の場合、21時まで6割、0時までは5割、それ以降4割、3人以上の団体や同じ店に複数人送るとボーナスなど細かく決まっている」(歌舞伎町の客引き男性) 客引き業は、歓楽街で仕事にあぶれた人間の最後の受け皿の役割も担っているが、年々取締は厳しくなっており、儲けの薄い店を何店も掛け持ちしてようやく成り立っているという。記者も先日、その逼迫ぶりを目の当たりにした。 正月明けの歌舞伎町