チャンギ国際空港到着後すぐにトイレに入る。近隣国からの旅を終え、シンガポールに戻ってきて最初の“安心感”を清潔なトイレで感じる自分がいる。2013年からシンガポールでランドスケープ・デザインの仕事に携わっている。仕事柄、公共空間の設計・計画と向き合うなかで、植栽や水、動線計画とともにトイレのデザインももちろん考える。たかがトイレとなめてかかっては、設計者の名折れである。けっして隅っこにおけないこの国のパブリック・トイレ事情について、ランドスケープ・アーキテクトの立場からいまあらためて考えてみたい。 パブリック・トイレ天国シンガポール シンガポールは東南アジアにおける経済・金融の中心であり、近隣諸国のなかでずば抜けて生活水準が高い。そのためか、正直これまでトイレで困ったことがない。多少のきれい・汚いはあるにせよ、外出中、ただで自由に使えるトイレがあちこちにあるからだ。毎年1500万人を超える
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