27日午前、日経平均株価がバブル後最安値を更新した。「ここまで来たか」「一体どこまで下がるのか」「首相はアキバで演説している場合でない」…。投資家や証券会社の関係者らの間に、あきらめ、不安、そして怒りの声が上がった。一方、円高とのダブルパンチには、各方面で懸念が広がっている。【兜町】 東京証券取引所や多くの証券会社が集まる東京・兜町。東証近くを歩いていた大手証券会社幹部(64)は「最悪5000円ぐらいまで下がる覚悟をしているが、ついにここまで来たかという感じだ。下値がまったく見えない」と話し、「本当に大変な状況。大雨も大雨、嵐も嵐だ」と言い残して駆け足で走り去った。 「どこまで下がるのか。20−30万円は損が出た…」とがっかりした様子話すのは、ジャスダック1階のモニターを見つめていた埼玉県越谷市の男性会社員(59)。「上がる材料もないしね。政府は早急に対策してほしい」とあきらめムードだった