近頃、息子はよく「さみしい」といいます。 私が浴室に入ってしまうと「さみしい」とドアの外で待っているし、ベランダで洗濯物を干していても「さみしい」とついてくるし、食事の支度をしていても「さみしい」と言い、レタスをちぎったり、粉チーズをふりかけたりするお手伝いをしてくれます。 家事は捗りません。 それにそんなにさみしいなんて、なぜ。 何よりもかわいい坊やが安心するようにと態度、言動に気をつけて、コミュニケーションをとり、できる限り一緒に遊び、ありったけの愛情を注いでいるのに。 息も絶え絶えなのに。 なのに。 「さみしい」 これは、独りよがりな私の愛情の敗北なのだろうか。 やはり私は育児に不向きで、これまで血反吐を吐きながらやってきた努力は無駄だったのか。 いや、そんなことはない。 絶対ない。 息子はとても良い子に育っている。 彼は毎日、今日も楽しくてたまらない、今日が終わってほしくない、眠り