東京電力福島第1原発事故の影響を調査している市民団体「福島老朽原発を考える会」は7日、岩手、宮城、福島、千葉県の子ども21人の尿を調べ、13人から微量の放射性セシウムを検出したと発表した。 うち昨年にも調査した岩手県一関市の女児(4)と福島市の男子高校生(17)は、濃度が前回の5分の1から5分の2に下がった。同会は「汚染の心配が少ない食材を選んだことが低下の理由とみられる。継続的な調査が必要だ」としている。 昨年12月~今年2月に子ども21人と大人2人を調査。子ども13人と大人2人からセシウムを検出し、濃度は尿1リットル当たり計0.79~3.89ベクレルだった。幅はあるが昨年5~9月の調査と同レベル。 また福島県などの住宅の掃除機のごみに含まれるハウスダストや、木炭ストーブの灰も調査。1キログラム当たり161~9970ベクレルのセシウムを検出した。