盛岡市にある三石神社は、鬼が手形を押した岩として「岩手」の名称の由来になっているそうです。 この三ツ石は「鬼」が「ここには来ない」と約束した石で、東北巨木調査研究会の提唱する「三頭木」の、神が宿るという言い伝えとは逆になっています。 「三」の数と信仰の関係として興味深い。 鬼とは何かについては多くの考察がありますが、被征服者の信仰する神を鬼として排除の対象にした、とも言われていますし、東北のエミシを征服していった大和政権の侵攻を表現しているのかもしれない、などと考えていました。 盛岡といえば、坂上田村麻呂とアテルイの攻防の地で、「鬼」はアテルイその人なのか、その一族が信仰していた神なのか。
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