日本にイノベーションが起きにくくなった理由。それはもしかしたら、大卒が増えたからではないか、という気がしている。 戦後の日本は、大卒は非常に少なかった。多くが中卒、高卒。場合によっては尋常小学校まで、という人が多かった。パナソニック(松下電器)の創業者、松下幸之助は小学校中退。 高度成長期時代、日本の製造業には、「金の卵」と呼ばれて中卒の人たちが地方からたくさん就職した。で、開発研究する部署には大卒が多かったかというと、どうもそうでもないみたい。「お前、これをなんとかものにしろ」といきなり部署につき、必死になって勉強するしかなかった、という話が多い。 ホンダの創業者、本田宗一郎も大卒ではない。しかし勉強熱心で、エンジンのことを学ぶために大学の先生のところを訪ねて聞きまくったり、ともかく吸収しまくった。その強い学習意欲が、あれだけの大企業を一代で育てる原動力になったのだろう。 やれるかどうか
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