二十代前半で、何を思ったか骨髄バンクに登録した。 登録したときは何か思うところがあったのかもしれないけど、当時のことはもう覚えていない。 年に何回かバンクからニュースレターが届いて軽く読む程度だった。 数年前のクリスマスのころ、バンクからオレンジ色の封筒が届いた。 当たると思っていなかったものが当たったような気持ちで、ドキドキした記憶がある。 面談や検査などを経て、骨髄提供した。 このあたりの流れは、ネットで検索すれば体験談を書かれている方が見つかるので、割愛する。 提供した相手方は小学生のお子さん。バンクからは年齢層しか教えてもらえないので、採取された量からの推測だけど。 提供から1年以内に2回までお手紙を送ることができるので、採取後の入院中にお手紙を書いて出したら、親御さんとご本人から感謝のお返事をいただいた。 自分がこの子の親御さんの立場だったらと思うと、想像するだけで辛くなる。 1