ゲリラ組織「FARC」は和平合意により合法政党に移行しましたが、コロンビア国民の間からの不信は根強く残っています。和平路線に反対し、今もゲリラ活動を続けるゲリラ組織の分派もあるため、内戦が完全に終結したとは言えない部分もあるのが現状です。 民衆が紛争に巻き込まれる姿を生々しく描写本作は、少年少女の淡い恋物語を通して、コロンビアの農村地で悲惨な生活を強いられる民衆の姿を描きます。 紛争でいつ命の危険にさらされるか分からない死と隣り合わせの生活を送る父子を描きます。麻薬の密造工場で働くしかない現状。少年と少女が出会い、淡い恋が展開されるも、安らぎはほんの一瞬。やがて悲惨な結末が迫ります。 内戦によって人々の心情はどう変化していていったのか。作品を通して垣間見るコロンビア社会の闇。これは映画作品ではありますが、歴史的にも社会的にも非常に勉強になる映画であると感じました。
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