財務省は10日、国債や一時的な資金を調達するための借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が、昨年12月末時点で1044兆5904億円だったと発表した。 国民1人あたり約824万円の借金を背負っている計算となる。 国の借金は、財務省が3か月ごとに公表している。為替介入などに使う資金を調達するために国が発行する「政府短期証券」の残高が大きく減ったことで、昨年9月末から9兆8340億円減少した。 15年末の残高のうち国債は902兆2005億円、借入金は55兆513億円だった。 社会保障費などの財源不足を補うため国債発行が続く見通しで、財務省は今年3月末に借金の残高が1087兆3000億円程度まで膨らむと見込んでいる。