原子力発電メーカーや電力会社などで組織する日本原子力産業協会の第43回年次大会が21日、松江市で開かれ、近藤洋介経済産業大臣政務官が、鳩山由紀夫首相のメッセージを代読し「原子力の国際展開を成長戦略の観点から積極的に進める」との首相の考えを示した。 メッセージは「地球環境問題とエネルギーの問題を解決するためには原子力の活用が必要不可欠」として、原発の重要性を指摘した。 その上で、「原子力の利用を着実に推進していくことが鳩山内閣の一致した方針」として、原子力産業の国際展開に向けて積極的に貢献していく政府の姿勢を示し、国際展開に向けた電力会社やメーカーの役割に「強い期待」を表明した。 年次大会には国際原子力機関(IAEA)のトップや米国、ロシア、中国、ベトナムなどの関係者も出席。原発の推進に向けた課題や各国の原子力政策などについて話し合う。22日まで。