野鳥ブッポウソウを保護する中川村の「ブッポウソウの里の会」は、十二日に村内で開かれた同村リニア中央新幹線対策協議会で、村の四徳大橋付近で営巣中だった二組のペアが先月から姿を消したと報告した。一帯では、リニア工事に向けた県道改良工事でトンネルを新設中で、同会は「工事の影響で巣を離れてしまった可能性がある」と指摘。JR東海は「県をはじめとする関係者と状況を把握する」として、十三日から一時的に工事を中断した。 同会によると、四徳大橋付近では一九九〇年から毎年、ペア一~二組の営巣を確認。五月上旬に飛来し、ひなが巣立つ七月下旬までとどまるが、今年は営巣を確認した二組とも先月二十日ごろから姿が見えなくなったという。 同会は「繁殖の大事な時期に巣や餌場の辺りを多くの人や工事車両が通行していた。クレーンも動いていたとも聞く。猛きん類が襲ったり繁殖が成功しなかったりした可能性もあるだろうが、二組同時に巣を離
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