2011年11月18日 第161回 経済循環と運用を時計で考える(上) カテゴリ:カテゴリ未分類 以前本欄で、「『バブル』を中心とする経済のサイクル」(第134回、2010年9月17日)という経済循環を一回転する円運動の図で説明したことがある。このたび、あの図をもう少し詳しく書き換えたので、ご覧に入れたい。以下の図1がその図解だ。 山崎式バブルとボトムの経済時計 (図1) 時間を追って、大まかにご説明しよう。 先ず、経済は、景気と資産価格を引き連れて循環する。 12時から始めると、先ずバブルのピークの時期には、株価は「高値波乱」的なボラティリティーの高い状況で取引されることが多い。この段階では、金融の引き締めが徐々に始まっていることが多く、中央銀行は何度か政策金利を上げていることが多い。 12時~1時の段階ではまだバブルが過ぎ去ったのかどうか、あるいはそれまでの上昇相場がバブルだったのか分