攻撃サッカーでグループリーグから好調だったスペインだが、老かいなフランスの前に8強入りはならなかった【 (C)Getty Images/AFLO 】 ショックだった。「もう私が生きている間にはスペインがフランスに勝つことはない」。絶望のあまりそんなことも書いてしまった。 奈落の底へ気分を落ち込ませる発想パターンというのは、以下のとおりである。 「スペインの“技”がフランスの“力”に敗れた⇒戦略だのシステムだのといくら言っても、実力が拮抗(きっこう)するほど、ゴール前になるほど、試合が終盤に近づくほど、モノをいうのは1対1のボールの奪い合いである⇒マーカーよりも高く飛ぶ力、相手ボールをもぎ取る力、当たられても倒れず踏ん張る力でスペインは敗れた⇒その根本にあるのは圧倒的なフィジカルの差である⇒肉を食べ牛乳を飲み続けても、体格差を埋めるのは何世代もかかる⇒よって私が生きている間はフランス――お