チームメートの支えの中、2安打を記録したイチロー。決勝ラウンドでの活躍に期待がかかる【Getty Images】 「天国か地獄。上に行けてよかった」(イチロー) 5回の1点がいろいろな意味で大きかった。無死一塁で、イチローがバントを失敗。チャンスはしぼみかけたが、中島裕之が粘って四球で繋ぐと、3番の青木宣親がセンター前へ。二塁から岩村明憲が生還して、ベンチが沸いた。――イチローを除いて。 このときの苦しい胸の内。イチローが明かす。 「3打席目のバントの失敗で、ほぼ折れかけていた心がさらに折れて、僕だけキューバのユニホーム(を着ているよう)に見えた……」 青木のヒットが結果的にバント失敗を消し、救われたイチローは「支えくれてありがとう」と素直に感じたという。 ■「すてき」という言葉に込められた思い 「流れを止めてたのは、完全に僕なんで……」 不振の間は、「監督と目が合うときも痛かっ
また、旗を立てられた。 最後、岩村明憲の三振をネクストバッターズサークルで見守ったイチローは、前回同様、決勝ラウンド進出を決めて太極旗をマウンド上に立てる韓国ナインの姿を横目でとらえながら、ダッグアウトに消えた。 試合後、イチローは比較的早くクラブハウスの外に現れる。 しかし、厳しい表情を崩さず、普段から見る記者の前で右手を軽く挙げると、「お疲れです」と言っただけで通り過ぎ、霧が立ちこめる球場の外へとその姿を隠した。 前回も含め、勝っても負けても会見に応じてきたイチロー。言葉を残さなかったことは記憶にない。 ただ、そこに起因するであろう屈辱は、旗を立てられたことだけではあるまい。 この日もノーヒット。3点を追う5回は、1死一、三塁で打席に立ちながら、セカンドゴロ。その間にチーム唯一の打点こそマークしたが、チームが、本人が期待した結果とは、ほど遠いものだった。 先日のキューバ戦
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