NHK子会社のNHKアイテック(東京都渋谷区)は7日、九州支社の50代の男性副部長が下請け会社に業務の架空発注などを行い、計約500万円を着服していた疑いがある、と発表した。NHKグループの調査で分かり、同社は刑事告訴を検討。同社では昨年12月、本社と千葉事業所の社員2人が架空発注で計約2億円を不正に受領していた疑いが発覚していた。 同社によると、副部長は平成24年11月~27年12月、下請け会社に架空の放送関連業務を発注するなどし、下請け会社からこれまで十数回にわたり、計約500万円を不正に受け取っていた疑いが持たれている。 昨年12月下旬、NHKグループが副部長から聞き取り調査を行ったところ、今回の不正が発覚した。別の社員2人との直接の関係はなく、動機については「生活が厳しいため」と話しているという。 一方、同社は別の社員2人が不正受領した約2億円のうち、約430万円はテレビ放送の地上