2018年平昌五輪の重要な交通手段である韓国高速鉄道(KTX)をめぐり、またも不祥事が発覚した。円周〜江陵間のトンネル工事で測量ミスが生じたものの、発注庁へ報告せずに勝手に補修したことで施工会社の現場責任者ら15人が書類送検された。その際にトンネルの屋根を支える鋼管を密かに切り取り、トンネル崩壊の危機まで招いていたというのだ。今年1月にはアーチ型鉄橋が崩壊。5月には入札談合で建設会社2社の関係者らが逮捕されていた。五輪に113万人の観客動員を見込んでいるが、ソウル市と1時間弱で結ぶ高速鉄道があってこそ。成功の鍵を握るインフラ整備にもかかわらず、あまりの杜撰さにネットユーザーも「予定通りに開通させるのは難しい」とさじを投げるほどだ。 2017年末の完工を目指す平昌・江陵方面線。時速250キロが想定される高速鉄道によってソウル〜江陵間を66分で結び、平昌までは1時間弱となる予定だ。建設費は総額