「燃える氷」と呼ばれる次世代燃料メタンハイドレートで、日本とインドが開発協力に動き出す。インド洋でインド政府が進める資源量調査を、日本の海洋開発大手「日本海洋掘削」(本社・東京)が受託。日本政府の探査船「ちきゅう」を使い、3月から掘削を始める。採取物は日本の研究機関が分析する。日本が先行しているメタンハイドレート開発をてこに、日印エネルギー協力を産官学で加速させる。 人口増加や工業化を背景にエネルギー需要が急拡大しているインドでは、資源確保が課題となっている。日印のエネルギー協力は経済産業省が中心となり、2013年には共同声明にも署名。今回のメタンハイドレート開発は、この日印協力が結実した形だ。 海洋での石油掘削などを手がける日本海洋掘削は、インドの石油天然ガス公社(ONGC)がインド東方沖で進めようとしている「砂層型」と呼ばれる砂に混じり合ったメタンハイドレートの資源量調査を、このほど受