北朝鮮は長距離弾道ミサイルの発射実験を継続する姿勢を見せている。周辺国の包囲網が機能しなくなっている今、独裁国家とどう対峙すべきか。このほど『日本逆植民地化計画』を上梓した社会学者・橋爪大三郎氏が、アッと驚く解決策を提言する。 * * * 今回のミサイルは日本の上空を通過して、宇宙空間に達しました。改良された弾道ミサイルの飛距離は1万km以上で、米本土もゆうに射程に入ります。日本全域はとっくに北朝鮮の中距離ミサイルの射程内に収まっています。アメリカ軍はさらに北朝鮮に手を出しにくい状況になったと言えるでしょう。 国防委員会第一委員長の金正恩は、朝鮮人民軍の統帥権(軍事指揮権)を持っています。平たく言えばいつでも戦争できる権限があります。 もしも韓国軍や韓国に駐留するアメリカ軍との軍事衝突が起きた場合、朝鮮人民軍は祖国を守るため全力で戦うでしょうから、双方で数十万人の犠牲者が出ると考えられます