5日午前4時20分ごろ、青森県八戸市鮫町の蕪島神社から出火、木造平屋の社殿や社務所など約280平方メートルが全焼した。ウミネコ繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島の頂上にあり、市を代表する観光名所として知られていた。 八戸署などによると、午前4時25分に警備会社から火災感知器が作動したと通報があり、火は約5時間後の午前9時15分ごろに消し止められた。けが人はなかった。建物内に火の気はなかったという。 付近では使われていないビル内で3日早朝、ごみが燃える不審火があったことから、同署は関連を含めて出火原因を調べている。 神社は来年で創建720年の歴史を持ち、漁の安全を祈願する漁業者をはじめ地元の多くの人に親しまれていた。宮司の野沢俊雄さん(65)は「参った。夜間は無人で、発光ダイオードのぼんぼりの明かりがついているだけだった。本当に残念」と肩を落とした。
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