ジャーナリストの田原総一朗氏は、イスラム国問題で言論の自由を狭めてはいけないと指摘する。 * * * 「イスラム国(ISIL)」がヨルダン軍の戦闘機パイロット、ムアーズ・カサースベ氏を焼き殺す映像が2月4日未明(日本時間)にネット上で公開され、ヨルダンは同日、サジダ・リシャウィ死刑囚の刑を執行した。ヨルダンの国営テレビはカサースベ氏が1月3日に殺害されていたことが確認されたと伝えた。 それにしても、1月20日に湯川遥菜氏と後藤健二氏が捕らわれた様子を映した動画をインターネットに公開して以来、ISILはいったい何を求めようとしているのか。 ISILは当初、安倍首相がエジプトで2億ドルの人道支援を表明したことを、ISILへの敵対行為であるとして、同じ金額を72時間以内にISILに支払えと要求した。ところが、1月24日には湯川氏を殺害したとして、ヨルダンに収監中のリシャウィ死刑囚と後藤氏を交