ほんの些細な出来事だと思っていたら、後で大きな事態になることを「バタフライ効果」と呼ぶ。朝日新聞の記者が資料をポイ捨てしたことが思わぬ波紋を呼んでいる。ただでさえ安倍政権としっくりいっていない「朝日」に、他のマスコミからも冷たい視線が。 *** 喫茶店に捨てられた資料の中に総理の外遊中のスケジュール表があったことを本誌(「週刊新潮」)が報じたのは先週(12月10日号)のことである。出所は朝日新聞の官邸担当のサブキャップだった。 「それが大変な騒ぎになったのです」 とは全国紙の政治部記者。 「事態を知った総理官邸と外務省が激怒し、12月4日に内閣記者会と霞クラブ(外務省記者会)の幹事役の6社(幹事社)が官邸に呼び出されたのです。待ち構えていたのは、外務省の報道課長や官邸の報道室長らでした」 この場で、外務省と官邸は、「セキュリティ上、大きな危機感を持っている」と猛抗議、11日に予