ラベリング処理というのは入力画像に対して、連結する画素(同じ色とか、同じ領域とか)ごとに同じ番号を割り振る処理のことです。領域別に処理する際の前処理に使ったり、画像中の微小領域のサイズを測定してノイズ除去に使ったりと色々と有用です。アルゴリズム入門 : 第 3 章 画像処理入門 1を読むとイメージが湧くかと思います。 ラベリング処理は1970年代から知られている処理ですが、高速なアルゴリズムが意外と知られていません。ネットで検索すると大学の授業での説明資料が見つかる程度で、文献をあたっても解説があまりにも少なく多くは役に立ちません。 古い本でラベリング処理のアルゴリズムが詳しく説明されたものを見つけたので多くの人に有用と思い、ここに書いておきます。参考にした本は近代科学社発行の長尾真さんによる「デジタル画像処理」で、1978年に発行されています。ラベリング処理の紹介は360ページ〜361