中国・瀋陽市で13日、不動産開発事業の開幕式典で展示されたアムールトラ。11頭のトラが飢え死にした動物園で生き残っているトラを救うため不動産会社が企画した=ロイター中国・瀋陽市内で13日、不動産開発事業の開幕式典で展示されたアムールトラ=AP 【瀋陽=西村大輔】経営難に陥った中国・瀋陽の瀋陽森林野生動物園で昨年11月以降、ワシントン条約で絶滅危惧(きぐ)種に指定されているアムールトラ11頭が飢えのために相次いで死亡したことがわかった。賃金未払いに憤った従業員が「園幹部がトラの骨で『虎骨酒(ここつしゅ)』を造って関係先に贈っていた」とも暴露。ずさんな運営に批判が集まっている。 アムールトラは最大級のトラとされ、野生のものは中国東北地方に数十頭、極東ロシアに数百頭しか確認されていない。 地元メディアによると、サファリ形式の同園は民営で1999年に開業したが、2004年ごろから経営が悪化。