性風俗は国や民族によって違いがあります。 また歴史の時代によっても違いがあります。 現在では人権や倫理の観点から否定されるべき性風俗が各国・各民族で見ることがありますが、そうでない限りそれぞれの性風俗は尊重されるべきです。 さらにそれが過去のものであるなら、もう今は存在していないのですから、あげつらうものではありません。 ですから性風俗は国によって違う―他民族を誹謗すべからず、です。 ということで、今回は隣国朝鮮での昔の性風俗で「客妾(객첩)」の話です。 この言葉は朝鮮史に相当詳しい人でなければ知らないでしょう。 韓流ドラマの사극(史劇 ―時代劇)にも出てきていないと思います。 少なくとも私の見た사극には、ありませんでした。 30年以上前の本ですが『ソウル城下に漢江は流れる』の中に、次のような記述があります。 むかし朝鮮の旅人たちは空腹になると、酒幕(居酒屋兼旅籠)に寄って簡単な腹ごしらえ