ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (2)

  • 姜 克実『石橋湛山』

    「ナショナリズムの超克」−姜先生によればこのテーマこそ石橋湛山が最後に残したメッセージだという。戦前からの小国主義の立場、特に政界の第一線を引退してから強まった脱冷戦的な発想を引き継ぐ石橋の思想であり、今日的な意義がある、我々が立ち向かわなければならない問題だ。この石橋湛山の生涯とその業績の全体像を明晰な文体と分析でまとめあげたこの著作は、いまの日社会に石橋が残したものを再検討する素材を十分に提供したものである。 書ではいままでの著者の石橋湛山研究の成果がふんだんに盛り込まれている。僕も姜先生の著作のほとんどを読んできたので、この一般にも読みやすい石橋の伝記は、いろんな意味で喜ばしい。特に今日でいうデフレ脱却論争ー金位解禁論争と言われるものーに至るまでの湛山の思想形成とその内容が、僕にはとても参考になった。 1 湛山の思想形成には日蓮宗的な宗教教義よりも、その初期には「血気の多い素朴

    姜 克実『石橋湛山』
    pinza0604
    pinza0604 2014/10/12
  • 片岡剛士「“アベノミクス・マークⅡ”のすすめ」in『Voice』11月号

    片岡剛士さんの消費増税の影響の検証と今後の日経済の見通し、そして対策を提起したすぐれた論説。すでに僕とのトークイベントでも論説の内容と同じものを話されていましたが、活字媒体で読めるのは便利です。ぜひお手にとって一読してください。消費税増税の影響が深刻であり、それが日経済を再び悪循環に陥らせる可能性が高いことがわかるでしょう。要点を列挙。 1 実質GDP成長率の落込みが厳しい。マイナス7.1%(前期比年率)。特に内需の落込みは、前回の消費税増税、リーマンショック直後、東日大震災のときを大きく上回るマイナス11.4%の惨状である。その主因は民間消費の落込み。もろに消費税の悪影響である。民間在庫が増えているが、それは意図せざる在庫の増加、つまりはケインズ的な図式でおなじみの総需要の急低下を表現している。外需の内容もよくない(詳細は片岡論説参照)。 2 耐久消費財の落込みの深刻さの指摘。実

    片岡剛士「“アベノミクス・マークⅡ”のすすめ」in『Voice』11月号
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    pinza0604 2014/10/11
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