ホンジュラス東部モスキティア地方の古代都市遺跡で、米国の考古学者クリストファー・フィッシャー氏(右)と意見交換するホンジュラスのフアン・オルランド・エルナンデス大統領(白いシャツ)。(Photograph by Dave Yoder, National Geographic) 中米ホンジュラス東部、モスキティア地方の密林で昨年見つかった謎の古代都市の発掘が、1月12日、フアン・オルランド・エルナンデス大統領の肝いりで始まり、大統領自ら遺物第1号を掘り出した。遺物は手つかずの状態でホンジュラス軍に保護されていた。再び現地入りしたホンジュラスと米国の合同調査団が現在、遺物の発掘とともに、さらなる遺跡の探査を行っている。 エルナンデス大統領が発掘したのは、玄武岩でできた見事な器だ。器の縁には、2種類の動物の姿が彫られており、一つはこの地域に多いコンドルの頭部とみられる。この器は昨年2月に発見され