NTTドコモが6月から導入した次世代音声通話サービス「VoLTE」には、2つの狙いがある。1つがLINEなどの通話アプリに対する競争力の強化。もう1つが3GからLTEへの移行促進による投資の効率化だ。 「VoLTE(ボルテ)はLTEを活用した高品質な新しい通話サービスです。日本ではNTTドコモが初めて6月から提供を開始します」。ドコモが5月14日に開催した夏商戦向けの新製品・新サービス発表会。その冒頭で加藤薫社長が強くアピールしたのが、同社が6月下旬から提供を開始した次世代音声通話サービス「VoLTE(Voice over LTE)」だった。 VoLTEは、高速モバイルデータ通信の主力技術として世界に急速に普及してきているLTEのネットワークを使って電話機能を実現するものである。3G(第3世代携帯電話)の音声通信では帯域内に一定の伝送路を設定することで通信品質を確保する回線交換方式が用いら