地震や津波での避難を想定した地下シェルターが、本来とは違った目的で注目を集めている。 静岡市葵区の建設会社アースシフトが販売する完全防水耐震地下シェルター「ソトチカ」。北朝鮮情勢が懸念されるようになり、3月以降、同社へのメールや電話による問い合わせが1日数十件に急増したという。北海道や熊本など、これまでまったく取引のなかった地域の住宅販売会社なども視察に訪れている。 それまでは月に数件の問い合わせしかなく、担当の志賀明営業課長(54)は「『核やサリンが飛んできても大丈夫ですか』などと質問されます。正直、戸惑っています」と話す。 「ソトチカ」は東日本大震災で…