■ ステートレス床屋プロトコル 数十年通った実家近くの床屋が廃業して、しかたなく近所の1000円床屋に行くようになって4、5回くらいになるか。最初は「全体的に1cmくらい切ってください」みたいなざっくりしたリクエストをしていたが、やれ「襟足はどうしますか」とか「もみあげはこれくらいでいいですか」とかいちいち確認が入る。 以前なら「前と同じで」と言えばそれで済んだのに。というか黙って座ればデフォルト値としてそれが適用されたし、追加のリクエストにしても「夏なんで少し短めに」くらいで良かったのになー。って、これは床屋側におれ個人に紐付けられた「以前の状態」が保存されていて、それが参照できるから実現できたことなのだよな。いわばステートフルなプロトコルだったわけだ。 QBハウスは毎回違う理髪師が担当するし、彼らにしたって毎日多量の客をさばくわけで、いちいちおれのデータなんて覚えてるわけがない。つまり