バレンタインデーの14日、新潟県長岡市の長岡工業高等専門学校で男女の生徒2人が校舎から転落、女子生徒の佐藤史歩さん(16)が死亡した事件で、佐藤さんの体には、男子生徒(16)に刺されたものとみられる傷が30カ所以上あったことが16日、捜査関係者への取材で分かった。男子生徒は依然、重体となっている。 捜査関係者によると、司法解剖の結果、佐藤さんの首や腹、背中など上半身に30カ所以上、刃物で切りつけられた傷があり、中には心臓に達するものもあったという。佐藤さんの死因は失血死か出血性ショックと判明した。 また、2人が転落したとみられる校舎4階の大会議室には、男子生徒が倒れた佐藤さんを引きずったとみられる痕跡が、窓まで数メートルにわたって確認された。凶器と見られる果物ナイフも落ちていた。 警察は、殺人容疑も視野に男子生徒の回復を待って事情を聴く方針だ。