(スタッフより) 先日、日本弁護士連合会が主催するシンポジウム「性差別としての性暴力犯罪」に行ってきました。会場は満員で、司法に関わる人たちのこの問題への意識の高さを感じました。 パネルの一人、ウィメンズカウンセリング京都の方のお話「今現在法が求めている暴力前の抵抗要件があることから、レイプなど性暴力の相談に乗る際、支援者が『訴えても難しい』とアドバイスしてしまうこともあり、被害者の自発的な行動を控えさせてしまうのでは」という意見は、耳が痛いお話でした。私たちも自ら法律の不備を受け入れてあきらめ対応してしまう、ということはあると思います。 また、パネリストの法学者の谷田川友恵さんのお話も大変興味深いものでした。 昔からある「伝統的な強姦法」をとる日本と、「あたらしい強姦法」へ転換した世界各国の性暴力に対する視点の違いを比べていました。 伝統的な強姦罪の法益(法が守りたい利益)は貞操である