筆者にすれば、デフレ脱出も、財政再建も、少子化解消も、まったく難しいものではない。その解決策は、本コラムに記してきたとおりである。これらの問題は、不合理によって生じているものなので、解決策に痛みが伴うわけでもない。それが見えにくいのは、常識の一歩先にあるというだけだから、次の世代にとっては、当たり前のことになっているだろう。 日経の「C世代駆ける」の連載がされているところでもあるし、次の世代のために、25年後を見据えた日本の姿を描いてみようと思う。先に挙げた課題が解決された後、次の課題は、どんなものだろうか。一言で述べれば、自然な存在である人間の「身体に合わせた経済社会」だろうか。 一世代の長さは25年とされる。女性の妊娠確率が最も高まるのが24歳だから、最初の出産は25歳頃になる。一つの世代が次の世代を産み出すまでにかかる時間が「25年」ということだ。この妊娠・出産に最善の時期は、経済や
![身体に合わせた経済社会 - 経済を良くするって、どうすれば](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/df3a50c14b465108d37d0f484920317dd74971fb/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fu.xgoo.jp%2Fimg%2Fsns%2Fblog.png)