上杉隆(ジャーナリスト) 【第61回】 2009年01月15日 それでもやらないよりはマシだ。 定額給付金への反論に答える 前回のコラムについて、多くの反応があった。 案の定というか、予想通りというか、いずれにしろこうした論争は大歓迎だ。 先週の入稿が、海外出張直前(出演中のラジオと成田空港への移動時間に仕上げた)ということもあって、定額給付金にかかる問題の一部だけを論じるに留めていた。ところが、面白いことに、それが却って新たな論争を喚起する役割を果たしたようだ。 寄せられた反論については、それなりに納得できるものもあれば、まったくの的外れのものもある。具体性を欠いた感情的な反論は無視するとして、誠実な指摘に対しては、筆者なりの回答を試みたいと思う。 それにしても、こうした論争は、物事の理解を深めるのにきわめて有効である。「批判は情報」という自らのモットーにも沿うものであり、それ