仕事や生き方に行き詰まり、どうしていいかわからなくなる。規模の大小はいろいろあるにせよ、誰にでもそういうことはあるだろう。「途方に暮れる」というやつだ。 ああ、どうしよう。もうわかんねえ。どうにかしないといけないのに、なんにもできない。 もちろん、状況としては好ましくないものであるわけだ。しかし、壁に突き当たってどうしようもなくなるあの感覚は、少し自分を客観的に見ることができれば、実はちょっと面白かったりもする。 本当に途方に暮れるのはつらいことでもあるだろうが、意図的に途方に暮れたならば、そのおかしみの方だけ味わうことができないだろうか。そういうわけで、やってみました。 (小野法師丸) 意図的に途方に暮れたい 「途方に暮れる」という言葉と向き合うとき、30歳代後半の私に自然と思い浮かんでくるのは、大沢誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」という曲だ。 1984年の曲というから、2009年の今