競合激しいIT業界といえども、互いの生存領域を尊重し共存共栄を図る程度の緩やかな業界秩序が保たれてきた。例えば、米HP(ヒューレット・パッカード)やIBM、デル、富士通がパソコンやサーバー、ストレージ、ソフトを販売し、米シスコシステムズがネットワーク機器を販売するといったことである。 ところが経済が危機的状況を迎えると、各分野のボリュームが減るため、「隣の芝生」に踏み込む野心を抑えきれなくなる。しかも、技術が標準化・コモデティ化して参入障壁が低くなるため、隣接市場への侵攻が一挙に積極化する。結果、業界では統合・再編が起こる。今のIT業界では、そんな激的なドラマが始まっている。象徴的な動きは、シスコのサーバー市場への進出と、HPのネットワーク機器への本格的な取り組みだ。互いの得意分野への侵攻という意味で今年最大の話題をさらいそうだ。米オラクルのデータベース専用ハードも注目の一つである。 現在
企業が事業活動を進める上で環境への配慮が不可欠な時代になってきた。政府の地球温暖化対策推進本部が2008年10月21日,地球温暖化ガスの国内排出量取引制度の試行内容を固めて企業に参加を呼びかけるなど,各方面で動きが活発化してきた。 これまで「グリーンITなんて」と考えていた企業にとっても,情報収集を始めるべき時期が来たのではないだろうか。先進企業はすでに,各社なりにグリーンITの取り組みを始めている。日経コンピュータやITproでも,何度か取り上げてきた。 そこで見えてきたのが,「グリーンITの取り組みとは何か」である。地球温暖化対策は,多くの情報システム部門にとって馴染みが薄いものだった。グリーンITに取り組むといっても,具体的に何から取り組めばよいか分からないという企業は少なくないはずだ。 先進企業の取り組みを集めると,それがおぼろげながら見えてくる。グリーンIT施策は大きく分けて二つ
米Microsoftは米国時間5月29日,同社の企業向けポータル・サーバー「Microsoft Office SharePoint Server 2007」が,米国防総省(DoD)の電子記録用ソフトウエア標準「5015.2 Design Criteria Standard for Records Management」に準拠しているとの認定を受けたと発表した。 DoD 5015.2に準拠させるにあたって,SharePoint Server 2007では「Exchange Server 2007」を統合し,年内に無料で配布するアドオン・パックによって記録管理機能を拡充した。 具体的には,コンテンツ管理を社内規制や法的規制などに合わせて柔軟に行えるよう,情報管理および保持機能を用意した。また,記録を保存する「Records Center」のサイト・テンプレートによって,記録の完全性の確保,ルー
写真1●MicrosoftのBob Muglia氏(左)を説教する「ドク」(を演じる俳優のChristopher Lloyd氏,右)。「実現できもしないビジョンを語るのはよせ」と「ドク」が忠告 [画像のクリックで拡大表示] 「(実現できもしない)将来の『ビジョン』を語るのはもう止める。システム管理者の日常業務をすぐに改善できる『プラン』だけをお話しする」--。米Microsoftサーバー&ツール・ビジネス部門担当のSenior Vice PresidentであるBob Muglia氏は,映画「Back to the Future」の「ドク」に説教された果てに(写真1),「ビジョンを語らない」と宣言した。6月4日(米国時間)に開幕した「TechEd 2007」は,このような異例の基調講演で幕を開けた。 システム管理者やアプリケーション開発者を対象としたカンファレンス「TechEd」の基調講演
LAN端子のほか、この手の製品では貴重な2系統のビデオ入力(S-Video/コンポーネント、S-Video 2含む。コンポーネントビデオ変換ケーブルも付属される)を搭載する(上)、フロントにあるステータス表示用LCDにはネットワーク接続時のIPアドレスなどが表示される(下) 実際にはクライアントソフトウェアのライセンス数や、本機に搭載されるチューナーが1基のみという点で、LAN内PCのどれか1台が使用中の場合はほかのPCで利用できないという制限はある。しかしチューナーもクライアントもLANに接続されているならばOKという点は、たとえば無線LAN接続にて、まったく接続の手間なくTV機能を活用することもできる。 本体はフロントにステータスLCD、リアに100BASE-TX LAN端子と2系統の外部入力端子が用意されている。注意すべきところは、接続するLAN内でDHCPサーバが稼働している必要が
ITpro会員向けの新サービス「MyITpro」が本日(2007年5月18日)中にはオープンできる運びとなりました。ここではMyITproサービスを提供しているシステムの構成などについて少し紹介させて頂こうと思います。 複数サーバーで負荷分散,1台がコケてもほかがカバー MyITproのサーバー群は,ITpro本体のシステムとは完全に独立しています。ドメイン名も少し違いますし(ITpro本体はitpro.nikkeibp.co.jp,MyITproはmy.itpro.nikkeibp.co.jp),サーバー・システムを設置しているデータセンターの場所も異なります。 システムの構成は,ユーザーからのアクセスを負荷分散装置(ロードバランサー)が受け付けて,配下の複数のWebサーバーに割り振るところまではITpro本体もMyITproも同じです(図1)。ただし,ITpro本体のシステムはWebサ
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