「ビジネスパーソンがやり取りする電子メールは50%減る」。ITリサーチ会社,ガートナー ジャパンは5年後の状況をこう予測する。 その根拠は,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やブログ(blog),インスタント・メッセンジャー(IM)など,他のコミュニケーション手段を利用するユーザーが増えること。 ガートナーのアナリスト,志賀 嘉津士氏によると「現状のビジネスパーソンの情報伝達手段を見ていると,その分量の8割が電子メール」。残りの2割が電話やファクシミリなどである。 電子メールは便利な道具だが,一方で不便な面もある。例えば,複数人で情報や意見を交換するとき。「メールは複数人で返信が繰り返されると,情報や議論の内容がすれ違ったまま進むことがままある。また,過去にやり取りされた内容が確認しにくい」(志賀氏)。大量のメールが行き交う中,探したいメールを見失ってしまい,生産性を下げてし