資生堂のWebマガジン「花椿」で連載され、2018年12月に単行本化されたマンガ『ダルちゃん』(小学館)が話題となっています。主人公は、自分の居場所を作るため「普通」の“擬態”をする派遣OL・丸山成美こと「ダルちゃん」。作中では、ダルちゃんがさまざまな人と関わっていく中で、徐々に「普通であること」「本当の自分」について向き合うことに。「普通とは?」を問うストーリーは、今まさに「普通」に縛られ、生きづらさやつらさを感じる人たちの共感を呼んでいます。 OL経験もあるという、作者でマンガ家のはるな檸檬さんに、人間関係における擬態、そして「普通」という存在についての考えなどを伺いました。 小さい頃から周りに合わせて擬態していた 『ダルちゃん』(はるな檸檬/小学館) ダルダル星人の「ダルちゃん」は、本当の姿を隠し「派遣社員のOL・丸山成美」として、周囲から浮かないよう苦手なストッキングやハイヒールを