そんな中、簡単に魚を生きたまま運べる新しい技術が開発されました。 「『魚活ボックス』というもので、魚を生かしたまま遠くへ運べます」(日建リース工業 大森道生事業開発部長) その「魚活ボックス」は一見、ただの生け簀のようですが… Q.普通の水槽をトラックに載せるのと何が違う? 「魚を眠らせて運ぶというコンテナなんです」(大森道生事業開発部長) Q.寝た状態で運べるという、いわば魚の“寝台車”? 「おっしゃる通りです」 そこで実際にマダイを寝かせてもらいました。実はマダイを入れた水には二酸化炭素が溶かし込まれています。 「今までも二酸化炭素で魚が眠ることは皆さん知ってはいたんですが、だいたい20分ぐらいで死んでしまっていた。私たちは適正な二酸化炭素濃度で魚を寝かせて、さらに酸素を適正な濃度にすることによって長時間寝かせ続けることを可能にしました」(大森道生事業開発部長) 二酸化炭素濃度の微妙な