ヒップホップからロック、レゲエ、ダンス・ミュージックなど、さまざまな音楽の要素を昇華し、オリジナルな楽曲として提示するバンド、TOKYO No.1 SOUL SET。デビュー以来、そのスタンスを変えずに、サウンドを進化させてきた彼らが、今回新たなチャレンジを試みた。20周年企画アルバム『全て光』は、ちあきなおみ、ORIGINAL LOVE、八神純子などの名曲を、原田郁子(クラムボン)、真木よう子、小泉今日子、 中納良恵(EGO-WRAPPIN')といった個性豊かな女性アーティストとともにカヴァーした作品だ。さらには、昨年の日比谷野音での20周年記念ライヴも収録と、スタジオ・レコーディングの妙技とライヴでのハードな一面も見られる濃密な作品である。川辺ヒロシ、渡辺俊美、BIKKEからなる鉄壁のトライアングルがさまざまなゲストとともに織りなす新作『全て光』について話を訊いていこう。