今週のコラムニスト:マイケル・プロンコ ちょっとしたモノを忘れたり、ちょっとした不快感が気になる私は、世界のどの都市に行っても苦労する。でも東京では、最高に便利な「不思議なポケット」があちこちにあるから安心していられる。どこにでもあり、私の必要なちょっとしたものすべてがそろっている場所、それがキオスク(駅売店)だ! キオスクはまるで私の面倒を見てくれるためにあるようだ。母がカバンに余分にティシュを入れてくれたり、父がキャンディーを買う25セント玉をそっと渡してくれた子供時代がよみがえる。東京の忙しい生活の中に存在するこの「補給所」は最高だ。朝刊から結婚式用のネクタイまで、何を忘れようとも電車を乗り換えるときに手に入るのだから。 キオスクはミクロ経済の素晴らしいケーススタディーでもある。(1)商品は低額(2)店員は1人(3)客は通りすがり。この3つを抱えてどうやって利益を出せるのか? いや、