動物の神経中枢。本項で解説。 物事の中枢という意味でも用いられ(首脳など)、転じて結晶性テルペノイド化合物を表す。樟脳・ハッカ脳・竜脳など。 チンパンジーの脳 脳(のう、英: brain、独: Gehirn、羅: cerebrum、希: εγκέφαλος, enkephalos)は、動物の頭部にある、神経系の中枢[1]。狭義には脊椎動物のものを指すが、より広義には無脊椎動物の頭部神経節をも含む。脊髄とともに中枢神経系をなし、感情・思考・生命維持その他神経活動の中心的、指導的な役割を担う。 主にグリア細胞と神経細胞からなる器官だが、そのどちらでもない構造も内在する。脳脊髄液の通り道となる空隙(脳室)や、ホルモン物質を分泌する内分泌系である。 発生学においては、誕生前の胚の段階から、大きく前脳・中脳・脳(=菱脳)の3つに分けられる。ここから更に分化が進み、人間の場合は前脳が終脳と間脳、後脳は