お恥ずかしい話、フラクタル図形といえば「どこまで拡大しても同じ図形が現れるもの」という程度の認識しかなかったので、マンデルブロ集合の持つ複雑で妖しい造形美に引き込まれてしまった。拡大しても拡大しても一定のパターンが現れるだけの図形なら、ユーザが操作するおもしろみはないのだが、座標と拡大率によってさまざまに姿を変えるマンデルブロ集合には、いつまでも見飽きないおもしろさがある。「ぐるぐるまんでる」では、面倒な設定など必要なく、ユーザはただマウスを操作するだけで無限に広がる幾何学模様の世界を楽しめるが、まずは「ランダムツアー」で「作者おすすめ」のさまざまな図形を見て回るのがよいと思う。筆者のように、フラクタルについて中途半端な知識しかなかった人なら、驚くこと請け合いだ。また、色周期や鮮やかさをちょっと変更するだけで、がらりと雰囲気が変わるのも見どころ。クリップボードに転送したり、画像ファイルに保