ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、今、世界的に高騰しているのが、トウモロコシの価格です。ウクライナは世界4位のトウモロコシの輸出国ですが、国際指標であるシカゴ市場の相場では、1ブッシェルあたり7ドル台後半と、2年前に比べて2倍以上も上昇しています。トウモロコシの多くは、豚や牛などを飼育するためのエサとして使われますが、日本は現在、国内で使う飼料用などのトウモロコシの99%以上を、輸入に頼っています。こうした中、官民挙げて本格スタートする「国産プロジェクト」を取材しました。 茨城県・境町にある塚原牧場。育てられているのは梅山豚(メイシャントン)という豚です。百貨店や高級レストランに卸しており、ロース100グラムあたり約800円の高級豚です。肉汁がジューシーで、脂身に甘みがあるのが特徴です。 飼育している数は400頭。餌には米や大麦、トウモロコシなどを与えているため、穀物価格の高騰は経営を直